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2011/06/24

事業承継学会研究会に出席しました

ある方からのご紹介で入会し、最初のオープンフォーラム以来ご無沙汰であった事業承継学会の月例研究会に出席して参りました。講師は東京経済大学の後藤俊夫先生で、テーマは「ファミリービジネス論と事業承継」。後藤先生は「三代、100年潰れない会社のルール」という著作もある、日本におけるファミリービジネス研究の先駆者のお一人でいらっしゃいます。先生は東日本大震災で東北地方のファミリービジネスが大きな被害を被ったことを懸念されており、シンポジウムも主催されています。

先生のご発言で印象に残ったことをいくつか。

  • 日本は世界的にも長寿企業が多い国である。
  • 事業承継はファミリービジネスにとって大きなイベントであり、欧米では多くの研究がある(最近は違う話題も増えているようです)。
  • 後継者は、短期10年(承継者としての助走期間)、中期30年(オーナー経営者として活動する期間。最後の10年間は次世代の助走を見守る期間でもある。)、長期100年(孫の世代までを見据えた経営を考える)の視点を持つべきである。
  • 事業承継には、①事業の承継、②経営の承継、③所有の承継、④Familynessの承継がなされることが必要。特に、Familyness(価値観や理念等を含む)の継承を疎かにしてはならないのではないか。
  • 事業承継を失敗させる要因には、世代間のコミュニケーションギャップもある。
  • 日本でも立派な家憲・家訓を持っている老舗がある。渋沢栄一も作成した。
  • 事業承継の成功は、承継者がその次の承継者に承継した時点で判断するべきではないか。

一般に事業承継というと、相続対策のようなものを想定しがちですし、先進国中でも相続税負担が飛びぬけて高い日本の場合には大事な視点なのですが、私の様な外部のアドバイザーとしては、それ以外の部分にも目を配る必要があることを改めて認識致しました。

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コメント

2011年、私の講演をお聞き頂いた由、有難うございました。偶然、貴ブログを今頃になって拝見、2年越しのお礼で失礼します。
ファミリービジネスを指導されるお仕事は本当に重要で、深刻な悩みを抱えるクライアントが多いと思います。今後とも一層のご活躍を期待しております。

後藤俊夫

投稿: 後藤俊夫 | 2013/09/20 16:44

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