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2009/08/24

ロバートブラウン角瓶

サントリーとキリンの経営統合スキームでもう1つ検討しておくべきものがありました。

それは、

  1. キリンが寿不動産の株式を全株式取得して100%子会社化
  2. 寿不動産が公開買付等によりサントリーホールディングスを100%子会社化
  3. グループ内再編により、キリンホールディングス傘下各社とサントリーホールディングス傘下各社を並列化

というものです。この方式で経営統合したのは、プロミスと三洋信販です。この方式の特徴は、寿不動産もしくはサントリーホールディングス株式を保有している鳥井家の方々にはキャッシュがいき、キリンホールディングスの株式を保有することはない為に、鳥井家の新会社への影響力が、少なくとも持株比率という点ではなくなることです。プロミスと三洋信販の事例では、三洋信販は子会社として存続はしていますが、役員にも創業家は見当たらない位に徹底しています。

キリン側から見ると、(7000~1兆ともいわれる)現金の流出は財務的にかなり痛いですが、三菱UFJFG一丸となれば調達できない金額ではありませんし、持株比率で鳥井家の影響力は残らず、フリーハンドで臨めるというメリットがあります。

一方で、サントリー側から見ると、「キリンに買収される」というイメージになることは否めませんし、鳥井家は将来の統合グループの株価上昇の果実を放棄することになります。ただし、すぐに現生が入っていくるということにメリットを感じる方々がいらっしゃってもおかしくはありません。

どんな形で決着が付くにせよ、面白い事例です。

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