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2008/10/03

信用収縮

その昔、私は社会人1年生として学んだのが、銀行融資の信用創造機能というものでした。銀行が預金として預かっているお金の1部をある企業にお金を貸します。貸出代り金はその企業の当座預金に入金されます。つまり、その銀行の預り資産は一時的とはいえ増えます。そして増えた預金を、別の企業に貸すことができます。仮に、貸金がすぐに支払われても、金は天下の周り者ですから、誰かの口座の残高を増やすことになります。それを続けていくと、当初の預かり預金をはるかに超える資金がやり取り可能になる訳で、資本主義経済を金融はそうやって支えていると。当時は、誰もその逆工程が起きた場合の対処について教えてはくれませんでした。信用収縮が起きたら、誰かが引き受けられる程度にまで信用リスクを減殺しなければならず、その過程で膨大な数の犠牲者が出ることを私が知ったのは、1990年代も後半に入ってからでした。

そして今はグローバルな信用収縮が起きています。外資系勤務の外国人と話していると、「私のこの業界に20年以上いるが、こんなことは経験したことがない」と言います。日本の場合は、海外からの資金を呼び込むことで解消を目論んだ訳で、その途上にこういうことになっていますから、「日本の経験を参考しよう」とはとても言えないのがつらいところですね。米国の切り札であるバフェット氏が登場しましたので、そろそろ収束して欲しいところです。

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