« 配当税制 | トップページ | 信用収縮 »

2008/09/01

注意事項が増えすぎても困りますが

後半は雨に祟られた夏休みで、自らの日ごろの行いが悪いことを反省しつつも、その間に多くの会社が民事再生という報道があり、(会社の就業規定によるものとはいえ)休めること自体が幸運なのかもしれない等と考え直したりしております。

さて、8月13日に民事再生を申立てたアーバンコーポレーションさんですが、6月のCB発行に伴う開示が不適切だったのではないかという話題があります。発行会社側の言い分は、発行時にはその後の株価急落は想定外であったということですが、それでもスワップ契約について触れなかったのは上場企業としていかがなものかということになっているかと思われます。しかし、7月9日付プレスリリースの事態があります(7月4日に同社房園社長が担保差入していた株式について、金融機関が売却した為に、同社長が主要株主でなくなった事態)。7月4日の終値は、前日終値263円から189円(74円安)と大幅に下落しております。この日の出来高は前日の約3倍ですから、金融機関からの売注文が大量に出た為と思われます。この株価下落とスワップ契約がリンクして、アーバンさんの資金繰りが好転せず、民事再生法申請に至ったとも考えられます。

房園社長は、CB発行の準備作業中に取引金融機関とどのような議論をされていたのでしょうか。仮に、金融機関側の姿勢が強硬であった(質権行使もあり得る)のであれば、CB発行およびそれに付随するスワップ契約を検討していた会社側に連絡していたのでしょうか。今年に入ってから、他の会社で社長の保有株式を担保にした資金調達が返済できずに、担保株式の売り等に繋がる事例が出ていました。会社側および引受証券会社としても、昨年来の株価下落を受けて担保価値が下落している借入金を社長が抱えていることは大量保有報告書で判る訳ですから、事前に確認することはしなかったのでしょうか。善意に解釈すれば、CB発行を受けて資金繰り不安が払拭され、株価が下げ止まり、金融機関も質権行使せず、スワップ契約にも大きな影響が出ずに資金調達完了、というシナリオを想定していたとも考えられますが、それ以外のシナリオを全く考慮しなかったのであれば、ちょっと考えが甘かったのではないかなと。

企業の資金調達を余り縛ってはいけない訳ですが、大株主がいる会社、いわゆるオーナ系企業もしくは子会社上場ですね、の場合には、やはり大株主の財務状況を考慮した準備はしないといけないかなと思ったりしております。

|

« 配当税制 | トップページ | 信用収縮 »

「Financial Management」カテゴリの記事

コメント

みんな の プロフィールは、アクセスアップをお手伝いするサイトです。
http://blog.livedoor.jp/miminapu/


より多くのひとに貴方のブログを見てもらえます。

投稿: みんな の プロフィール | 2008/09/13 20:39

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40094/42346755

この記事へのトラックバック一覧です: 注意事項が増えすぎても困りますが:

« 配当税制 | トップページ | 信用収縮 »