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2005/08/17

社長の個人出資

8月11日付asahi.com「ドン・キ、「オリジン弁当」株取得へ 事実上筆頭株主に」から。

大手ディスカウントストアのドン・キホーテは11日、弁当・総菜店「オリジン弁当」を展開するオリジン東秀の株式の一部を8月末に取得すると発表した。同時に安田隆夫社長も株式を取得するほか、オリジンの大株主の不動産管理会社も買収。これらを合わせた持ち株比率は23%余りで、事実上の筆頭株主となる。

このような買収形態は過去にもみたことがありまして、その都度「なぜ社長が個人出資しなければならないのだろう?」と思います。「経営している上場会社に投資先が倒産するリスクを過大に負担させたくないから」等という理由を言う方もいらっしゃいました。しかし、結局は上場会社にメリットがあるからの出資でしょうし、その実現のためには上場会社のリソースが使われる訳です。

買収後の経営が上手く行けば、上場会社の基盤を使って社長個人の資産の価値が上がる訳ですから、悪い言い方をすれば社長の個人資産の価値を上げるために上場会社のインフラが使っている、ということにはならないのでしょうか。また、会社の業績が上向いたところで、被買収会社が上場等して社長が株式を売り出したり、上場会社と被買収会社が合併したり(社長は被買収会社の持分に応じて上場会社の株式を受け取ります)、社長の持分を上場会社が買い取ったりするケースもあります。その場合、社長の資産形成に上場会社が貢献しているともいえます。これで代表取締役社長としての株主への責任を果たしているといえるのでしょうか。

このような買収形態はいわゆる「オーナー企業」がやりますので、社長は上場会社の大株主でもあります。従って、社長の中で利益相反は解決されていく筈のものかもしれません。しかし、少数株主の立場はやはり軽視されているように感じてしまいます。

では、上場会社は一切関与していない(ようにみえる)この場合はどうよ、ということですが、上場会社の取締役は上場会社の経営に最大限の時間を使うべきではないかと思います。従って、上場会社の取締役がプライベートカンパニーの事業を拡大させているのをみると、やっぱり「う~ん」と唸ってしまいます。

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