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2005/02/28

金融コングロマリット

SMFGが決算の下方修正を発表したそうです。東証の適時開示システムで確認しました。金融庁検査の指摘等新聞でも色々と言われていましたので、やむをえないところでしょう。asahi.comによると、資本増強も検討するようです。

保険会社など複数の国内機関投資家向けに増資引き受けの打診を始めた。優先株や劣後債など、引受先が議決権を持たない形での増資を検討しているとみられる。

「機関投資家に打診」ですから、みずほのように法人取引先への増資引き受けを要請するようなことまで検討しているかどうかは分かりません。しかし、ここまで赤字(週刊誌ネタですが、税務上も赤字らしい)が続くと、りそなの時のように繰延税金資産の計上額の問題が生じる可能性はどうなのでしょう。会計監査人であるあずさ監査法人はどういう対応をするのでしょうか。

SMFGの対応としては、大和証券グループとの経営統合というネタもある訳ですが、金融コングロマリットの可能性についてはぐれバンカーさんから懐疑的なご見解をトラックバックで頂戴しています。

確かに、シティグループの再編からは保険と銀行・証券の相性は良くなかったことは言えるかもしれません。しかし、シティは今回の再編で証券会社を手放していないことを考えると、銀行と証券の相性が悪い、とまでは言い切れないのかもしれません。実際、コーポレートの話ですが、M&A案件のアドバイザリー獲得とM&Aファイナンスに係るシンジケートローンの主幹事がセットになるなど、投資銀行業務と商業銀行業務の相乗効果は出るのではないかとも思います。大和証券SMBCという合弁会社をテコにした経営統合というのは考えられるのではないでしょうか。

法人で言えば、三井住友の担当者のセリフが「大和証券を紹介しましょうか」から「大和証券を紹介させてくれ」に変わる。この辺の圧力は確かに効果ある。ただし、三井住友以外の金融機関からの紹介が確実に減るので、プラスマイナスの効果は不確実。このあたり特定の金融機関の色がつくことは諸刃の剣としか言いようがない。日本生命や野村證券はそのあたり心得ている。

すでにSMBCによる大和証券SMBC紹介は既に広範に行われています(法人向け証券仲介業における提携先は大和SMBC1社で、大和からエース級の人材がSMBCに送り込まれたことが以前報道されていました)から、法人取引においては恐らく変化はないかと思います。

心配なのはリテール部門の相乗効果でしょうね。

個人で言えば、富裕層は資産を一元管理されることを嫌うので逆効果になる恐れがある。また、アクティブに取引をしている層はネットの親和性が高いので、取引条件次第で金融機関を選ぶ。そもそも囲い込みが不可能。で、結局、大して資産も持たず、資産運用も積極的でない層がクロスセルの餌食にできるだけ。うまみがあるかは分からん。

銀行からすると、クロスセルするだけの商品を提供してくれる証券会社と組みたい訳で、今のSMBCフレンド証券というのはSMBCからみると力不足なのでしょう。だからといって、大和証券と組めば完璧かというと、分からんですね。大和証券は販売力や開発力では野村に追いつけず、かといって日興シティのような海外との連携も大きくはないというイメージですから。

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おかげさまでDESの件は税理士とも相談し、前進しつつあります。もうkrpさんに足を向けて寝られない。って、どっちの方角か分かりませんが・・・。 krpさん... [続きを読む]

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