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2005/02/17

ここにもM氏絡みのM&Aが

17日付日経新聞
カジュアル衣料のマックハウスとレオが合併へ」
から。

カジュアル衣料品チェーンのマックハウスとレオは16日、9月1日付で合併すると発表した。存続会社はマックハウスで、レオは解散する。マックハウスはレオの筆頭株主で、これまでも人材交流などを進めてきた。合併により商品仕入れや店舗開発面でも効率化を進める。

記事にもある通り、両社は靴小売大手のチヨダのグループ会社です。ですが、レオの大株主はとみると、チヨダとマックハウスで36.5%保有しているのですが、直近では12月27日付でMACアセットマネジメントの大量保有報告書が出ていまして、672千株(13.76%)保有となっています。レオの内容はとみると、2月16日の終値(640円)ベースでPBR0.71倍、時価総額31億円、2004年2月期末で現金同等物24億円、有利子負債10億円、というファンドが好きそうな銘柄ですね。

一方のマックハウスですが、チヨダの持株比率64.8%で、ま、子会社上場です。こちらは、2月16日の終値(1551円)ベースで、PBR1.75倍、時価総額175億円、2004年2月末で現金同等物93億円、有利子負債38億円、という状態です。チヨダの持分さえ低ければ、これもファンドが好みそうな現金が多い銘柄です。

レオ株1株に対しマックハウス株0.45株を割り当てる。マックハウスの栗原勝利社長が合併会社でも社長に就く予定。

この合併比率ですが、2月16日の終値ベースで単純計算すると、1対0.41になります。従って、その分、レオの株主に有利になっていることがわかります。ちなみに、2004年5月頃はマックハウス3000円、レオ800円ですから、比率は1対0.26です。今日の相場をみると、マックハウスの株価は1560円、レオの株価は675円位ですので、1対0.43と合併比率にさやよせの方向ですね。

この合併比率は一応野村証券(マックハウス側)と中央青山監査法人(レオ側)というアドバイザーが算定した価格をもとに両社が交渉して決めたことになっていますが、MACアセットマネジメントの存在を意識して、レオの「のれん」をみたと考えるのは邪推でしょうか。

レオの株価が一夜にして上昇しましたので、MACアセットマネジメントは株式を売却しているのでしょうか。彼らの取得価額次第だというのが正しい答えでしょうが、他に彼らがアクションを起こす要因はあるかもしれません。

合併後の新マックハウスの現金同等物は2004年2月期の単純合計で100億円を超えますので、会社から株主に還元させる方向でプレッシャーを与える可能性は残っているようにもみえます。しかし、売らなかった場合の新マックハウスにおけるMACアセットマネジメントの持株比率は2.3%で、チヨダが59.2%です。これを考えると持っていても経営に影響を与えられないだけに、合併後まで保有するのはどうかと思います。チヨダからみれば、MACアセットマネジメントを水面下に落とした、とでも言いたい気持ちなのかもしれません。

となると、MACアセットマネジメントとしては、合併比率を更にレオに有利にさせるような方向に動くのはどうでしょうか。あと20%あれば、株主総会での合併議案を否決できます。チヨダがレオを手放さないという読みであれば、そういう暴れ方も可能でしょう。

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