証券代行業も規模か
21日付日経新聞「中央三井信託、東京証券代行を買収」から。
中央三井信託銀行は20日、証券代行専業の東京証券代行(東京・千代田)を買収すると発表した。日立製作所が保有していた全株式(発行済み株式の73%)を今年度中に取得、子会社化する。取得金額は公表していないが、市場推計で100億円を超える見込み。
東京証券代行が日立製作所の子会社だった初めて知りました。1962年に別会社化したんですから、40年を超える歴史を持っているんですね。
証券代行は株券の名義書き換えや株主名簿の管理などの事務を請け負う業務。2009年に予定される株券のペーパーレス化などをにらみ、信託銀行のシェア争いが激化している。中央三井信託と東京証券代行はシステム投資の共通化などを通じ競争力強化を目指す。
中央三井信託は証券代行業務では業界2位だが、東京証券代行を合算したシェア(管理株主数ベース)は約29%と3ポイント上昇し、UFJ信託銀行(約27%)を上回ってトップとなる。
UFJと三菱の統合も影響しているのでしょうね。3%程度のシェアでは先行き不安なので、日立としてもなんとかしたかったのでしょう。中央三井といえば、旧中央信託時代から、商事法務関係の情報提供に定評がある会社という認識です。商業銀行側の都合で住友信託との統合などといったことも噂されていますが、代行業務の規模を追うのであれば、今回の東京証券代行の買収を契機に、そこだけでも統合する手はあるのかもしれませんね。あくまで憶測の世界ですが。
証券代行専業といえば、日本証券代行もありますが、こちらは独立路線でいくのでしょうね。
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