« インボイスの新株予約権の税務 | トップページ | 自己新株予約権取得の税務 »

2004/12/03

これだから子会社上場は

3日付日経新聞「NEC、ソフト・サービスの上場2社を完全子会社化」から。

「NECは2日、ソフトウエアや情報システムを開発するソフト・サービス事業のグループ体制を見直すと発表した。東証一部上場のNECソフトとNECシステムテクノロジーの2社を2005年6月までに完全子会社化したうえで、同年10月以降にソフト開発とシステム開発を専門とする2社に統合・再編する。通信や家電などコンピューター以外の分野でソフト需要が高まっていることを受け、グループで分散した開発力を結集する。

NECはNECソフト株を37.13%、NECシステム株を66.67%保有する筆頭株主。12月6日から05年1月20日まで他の株主が持つ両社の株式の公開買い付け(TOB)を実施する。ソフト株は一株3200円、システム株は同4200円で買い取る。買い付け総額は約835億円。全発行済み株式を取得できなかった場合、残りをNEC株と05年6月1日に交換する。」

NECソフトは2000年7月、NECシステムは2003年9月の上場です。東証1部銘柄ですから、TOPIXに上場1ヶ月後には採用されることもあり、TOPIX連動のパッシブ運用ファンドがやむなく買っているケースもあろうかと思います。

日経新聞には金杉社長のインタビューも掲載されていて、「経営者の不明と言われても仕方ないが、2晩考えたうえで決断した。」とあります。グループ戦略の失敗ともいえるでしょう。

東証の上場審査基準には「親会社の1事業部門ではないこと」がありますが、結局は1事業部門同様の扱いをした訳です。今回のNECは、結果的には、親会社が苦しい時には、業績良好な子会社を上場させてリストラ資金の調達をし、一息ついたら完全子会社化しています。そういう事態を防止することは不可能なのかもしれません。

やはり完全分離しない子会社上場を認めない方が市場として健全だと思うんですが。

|

« インボイスの新株予約権の税務 | トップページ | 自己新株予約権取得の税務 »

「Financial Management」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40094/2139301

この記事へのトラックバック一覧です: これだから子会社上場は:

« インボイスの新株予約権の税務 | トップページ | 自己新株予約権取得の税務 »