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2004/12/17

IBMとLenovoの事業統合スキーム

「日本IBMのPC事業部もLenovoへ転籍」の段階で良く判らなかった、IBMとLenovoのPC事業の統合ですが、その後のフォローアップ記事(これとかこれとか)で少し見えてきました。

まず、訂正を1つ。香港市場に上場している Lenovo Group 社は、持ち株会社(holding companyですが、Lenovo Holdings とは別会社です。Lenovo Holdings 社は中国にある Lenovo Group 社の親会社です。)でした。その傘下の会社群でPC事業をしているようです。今回IBMのPC事業を買収する契約を締結するのは、その持ち株会社である Lenovo Group 社です(IBMはその会社の株を代金の1部として取得する)。

次に、Lenovo Group 社は新しい会社を設立(reincorporate)するようです。設立登記をする場所は、オランダかニューヨークか候補のようですが、まだ未定のようです。その新会社(新 Lenovo と呼ばれていますが、会社名は Lenovo という名前になるようです)が、IBMのPC事業と Lenovo Group 傘下各社のPC事業を統合する形態のようです。

IBMはグローバルな企業であり、PC事業はその1つの事業です。それを買収するというのは一筋縄ではいきません。各国のIBMのPC事業を吸収する為には、Lenovoの子会社が必要ですが、それをどのように行うかは、その国の商法や税法により異なるでしょう。もちろん、中国(香港)と米国の会社法と税法も絡んできます。国よってはPC事業は許認可の対象かもしれません。

それをスムーズに行う為に、新 Lenovo を設立した方が良かったのでしょう。設立登記する場所としてオランダをあげるあたりは、税制が絡んでいるのかもしれないと思わせるものがあります。そこらへんの経済合理性が解説できるだけの知識は、残念ながら私にはありません。しかし、このようなメガディールのスキームというのは、専門家の方々との議論の良いネタになりそうなので、興味を持っています。

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